広告とスポーツ噺 著者岡康道
今回紹介するのは、広告とスポーツ噺という本です。著者の岡さんは、広告業界で働くスポーツ大好きおじさんです。(失礼な言い方してすみません)そんな岡さんの独特な考えや偏見が書かれている本になります。特にスポーツの中でも野球に対する熱量は半端ない様に感じました。居酒屋でおじさんが、スポーツについて熱く語っているところを覗き見した様な本です。
この本は、自分自身広告に興味があり手に取った本でした。広告業界でアイデアを出してもなかなか採用されない事の難しさ、消耗品となる広告への向き合い方などから、決して華々しい面だけでなくそうでない部分の方が多いように感じました。
個人的に1番印象深い内容は、日大のタックル問題について書いてあった部分でした。
コンタクトスポーツとは、常に暴力の近くにある。その世界で無法化を防ぐ為にルールがあり、審判がいる。しかし、ルールも審判も集団の意志の前では無力になる。その意思が勝利というものの先にある暴力に対して意識が強くなった時、コンタクトスポーツは暴力と化す。そして、大勢の観客の前で行われるその行為はただのリンチである。
という内容のものです。スポーツへの愛がある著者だからこそ、何か重みがある言葉に思いました。
スポーツが好きな人、広告業界に興味がある人などなど少しでも惹かれる部分があったら読んでみてはいかがでしょうか?
では✋